痰の評価

●Miller & Jones分類(見た目による分類)

M1:唾液、完全な粘液痰

M2:粘液痰の中に膿性痰が少量含まれる

P1:膿性痰が1/3以下

P2:膿性痰が1/3〜2/3

P3:膿性痰が2/3以上

ぱっと見で『Gram染色が有効そうだな』とか『培養に出す価値がありそうだな』 とかの判断に使います。ただの唾みたいな(P2、1くらいの)検体ははっきり言って検査室も納得してくれません。お互いの仕事を減らすためにも、質のいい喀痰をとるようにしましょう。

Geckler分類(顕微鏡100倍で見たときの分類)

細胞数
上皮細胞 好中球
>25 <10
>25 10〜25
>25 >25
10〜25 >25
<10 >25
<10 <10

染色を顕微鏡で100倍視野でみたときの見え方で分類しています。部分的に多核好中球が集合している、というときもありますので、1視野だけ見て撤退してしまわないようにしましょう。

グラム染色の前書き

 風邪にクラビット、肺炎にセフトリアキソン、尿路感染にセフメタゾール...?本当にその抗菌 薬は必要だろうか?その処方は安心を買うためのものだろうか?耐性菌のリスクをどう評価するか? グラム染色は、そんな抗菌薬選択の答えを導くことができる。グラム染色(Gram Stain)をマスターし て、あなたの日常診療の強力に補助するツールを身につけよう。

グラム染色とは…?

 そもそも、グラム染色(Gram Stain)とは、細菌等を染色液によって染め、分類する方法である。名前の由来は1884年にデンマークの医師ハンス・グラムにこの染色法が発明されたことによる。日常診療やERで簡易に施行できるが、臨床での抗菌薬の決定や、治療効果の判定に大きな根拠となる。感 染症内科は言うまでもなく、日常臨床に携わるプライマリ・ケア医や総合診療医、家庭医にも重要な手技である。グラム染色(Gram Stain)は研修医のうちから習熟することが望まれる。

グラム染色のHPについて

 当HP「グラム染色(Gram Stain)」には、グラム染色(Gram Stain)の全てを詰め込んでいる。グラム染色(Gram Stain)の手順から染色像の判定、そして抗菌薬の決定から治療効果の判定までをできるだけ分かりやすく解説したつもりである。また、もしわからなければ、当方に直接相談できる窓口も設けた。どんどん相談してほしい。当ホームページ「グラム染色(Gram Stain)」を少し巡回された方はすぐに気づかれたとは思うが、マニアックなグラム染色像もふんだんに盛り込み、それぞれの菌についてはこころを込めてたくさんのポイントやトリビアを参考文献を付して提示した。患者さんが特殊な感染症にかかった時はもちろん、読み物としても楽しんで欲しい。

みなさまの日常診療の役に立て、少しでも患者さんのためになれば幸いです。

グラム染色(Gram Stain)管理人 代表 麻岡大裕(感染症内科)
平井孝幸(膠原病内科)、濱口政也(総合内科)、松島秀幸(膠原病内科)、植田大樹(放射線科)

大阪市立大学 細菌学教室 公認

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