染色像
グラム陰性球菌(Gram Negative Coccus)
グラム陰性球菌(Gram Negative Coccus)
染色の特徴
- グラム陰性の螺旋桿菌。カモメが翼を広げたように見えることからgull wingとおしゃれに呼称される。
- 実際コイツ、かなり小さい。かなり小さくて染色性が悪いため、『コイツがいる!』と確信を持って見ないとまず見逃す。写真のどこにいるかよく探してみてほしい。
頻度
★☆☆
★☆☆
抗菌薬
抗菌薬の待てる人:
なし
抗菌薬の待てない人:
AZM OR CPFX OR CLDM OR IPM
エラー注意
- 上記のごとく、見逃す、というパターンくらいしかエラーのしようがなく、見逃さなくなったらそれは幻視である。
ポイント
- 鳥類の腸管に生息し、汚染された鶏肉の生食が最大のリスクと言われる。ただの腸炎としての発現が殆どであるが、回盲部周辺の腸間膜リンパ節を好んで攻撃し、あたかも虫垂炎かのような身体所見を呈する事が有名。他にはYersinia、Salmonellaが同様の感染を起こすと言われる。
- 通常は下痢・嘔吐に対する対症療法のみで警戒する。菌血症も間々見受けられるが、それが検出されるときには多くは元気になってしまっている。治療しなくてもおさまることが十分に期待できる。
何かあれば!
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