染色の特徴
- 抗酸菌染色で陽性に染まる
- 多くは桿菌の形態であり,その他の抗酸菌とは区別不能
- なお,Gram染色でも透明な桿菌(Ghost bacilli)として見えることもあるようだが,管理人は見たことがない.
頻度
★★★
★★★
抗菌薬
抗菌薬の待てる人:
INH+REF+EB+PRA
抗菌薬の待てない人:
INH+REF+EB+PRA
ポイント
- 抗酸菌の中ではヒトと共にしか生きられないという特異な性質を持つ菌種.それでもコイツが有名なのは圧倒的な射程距離のため.
- 関節炎としての発症は(勿論)稀なプレゼンテーションであるが,そこは結核,髪の毛以外はなんでもありである.
- 一般に関節炎は単関節炎をとり(10~15%は多関節性),急性炎症の所見を欠く事が多い.[1]
- 進行は週単位であり,可動域制限や軟骨破壊が進展する.多くの患者はAdvanced stageで受診行動をとり,瘻孔形成をしているような例もある.
- 肺外結核や粟粒結核患者にはまれに対称性の炎症性関節炎が発生することがあり,Poncet diseaseと呼ばれる.免疫応答の暴走が本態と言われ,数週間あるいは抗結核薬の開始に伴い,後遺症を残さず寛解する.
参考文献
- [1] Up to date Skeletal tuberculosis
何かあれば!
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