染色像
グラム陽性桿菌(Gram Positive Rod)
グラム陽性桿菌(Gram Positive Rod)
細菌に比して非常に長大となることが多い
染色の特徴
- グラム陽性に染色されることが多い
頻度
★☆☆
★☆☆
抗菌薬
抗菌薬の待てる人:
不要
抗菌薬の待てない人:
不要
エラー注意
- 菌体ではない
ポイント
- 喀痰の細胞診などで観察されることの多い構造物で,気管支喘息や慢性気管支炎での観察が多いとされている.[1]
- ムチンを主成分とした粘液が気管支内に充填され,濃縮された結果として生じると推定されており,グラム染色ではグラム陽性に染まりやすい一方,病理所見ではヘマトキシリン好性の染色所見となる.
- 非常に稀ではあるが子宮頚部の擦過細胞診にも同様の物質を見ることはある.ただ,臨床的な意義に関してはよくわかっていない.[2]
- この写真は相談所から送信されたものになります.匿名の方のご厚意で当サイト/アプリへの掲載を許可いただきました.ご協力ありがとうございます.
参考文献
- [1] Pulmonary Cytopathology (Essentials in Cytopathology) New York: Springer; 2009. pp. 23–7.
- [2] Ann Intern Med. 1974 May;80(5):674-5.
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